マッチングサイトってどうなの?ウェディングのフリーランスは登録するべき?
「マッチングサイトって登録したほうがいいんですか?」
新郎新婦とフリーランス・小規模事業者をマッチングさせるサイトがいくつかあります。これって登録したほうが良いのでしょうか?という質問をいただいたので、今回はマッチングサイトについて触れていきたいと思います。
目次
マッチングサイト登録のメリット
集客を自分で行う手間を省ける
最大のメリットは集客をしてくれることでしょう。サイトの運営側が新郎新婦を集めてくれるので、登録しておくだけで商品やサービスが売れる可能性があります。ビジネスにおいて最も難しいのは集客ですから、集客に困っているフリーランスにとってはチャンスが広がり認知度のアップにも繋がります。
マッチングサイト内での競争になるため、競合が限られる
普通にインターネットで集客をしようとすると、あらゆる競合と戦わなければなりません。しかし、マッチングサイトには見込み客が既に集まっている状態で、お客様は基本的には登録事業者の中から商品やサービスを選びます。そのため、競合の数という意味では、自分自身で集客を行う時よりも有利になります。
マッチングサイト登録の注意点
どんな形であれ、費用がかかる
成果報酬型で、注文になったら売上金額の10〜20%がかかるサイトや、登録料が発生するサイト、月額で費用がかかるサイトなど、色々とありますが、当然ながら何かしらにお金がかかってしまいます。
見せ方での差別化が限られる
マッチングサイトでは、運営側の用意したテンプレートに合わせてページが作られるため、見せ方の工夫できるポイントが限られます。商品やサービスに明確な差別化要素があって、一目見れば誰でも違いが分かるようなものでも無い限り、他の事業者との違いがわかりにくくなってしまいます。
登録事業者が増えれば増えるほど、効果が薄まる
せっかく登録しても事業者が増えれば競合が増えるので、インターネットで自分で集客することと違いがなくなってきます。事業者が増えた分だけ見込み客のアクセス数も増えるのであれば良いのですが、その可能性は現実的にはかなり低いですし、仮に同じだけアクサス数が増えたとしても最終的には競争は激化します。
客層がマッチしない可能性が高い
自分で集客をしているわけではないので、当然ながらそのマッチングサイトに合ったお客様の割合が多くなります。そして、多くの場合安さを求めている方の比率が大きくなります。運営側としてはとにかくお客様を集めてフリーランスとのマッチングをしていかないと人が離れていってしまったり、新しいフリーランスが登録してくれなくなるといったリスクがあるので、ある意味当然のことと言えます。そのリスクをうまく解消できないと、なかなか評判の良いサイトにはなりません。
結論、価格競争に陥りやすいが、登録することに損はあまりない
上記の理由から、結局他のフリーランスとの差別化ができず、お客様から値段で選ばれるという可能性が高まり、実際に価格競争になっているサイトは非常に多いのが現実です。それでも登録するのにデメリット自体はあまりないように思われます。もちろん月額で費用がかかったり、登録料がかかる場合は別ですが、成果報酬型の場合は特段問題があるようには思いません。強いて言えば、少しでもInstagramやFacebook、WEBサイトなどから集客できている場合です。先にマッチングサイトから来たお客様が成約になった日に、あとから自分で集客したお客様が来た時に断らざるを得ない状態になりかねないことです。マッチングサイト経由だと売上の10%〜20%が抜かれてしまいますが、自分のSNSやサイト経由ならそんなことはないので、損をした気分になります。しかし、それはチーム化することなどで多少解消できますし、大安や友引の土曜日などの人気の日は予めマッチングサイトからのお客様はお断りすることもできます。したがって大きな問題ではありません。
1985年生まれ33歳、東京都練馬区出身
日給1万円以下でアルバイトのビデオカメラマンとしてブライダル業界を経験し、結婚式場の販売価格と現場に払われる金額のあまりの差に疑問を持ち、一案件15000円〜40000円の下請け・孫請けの仕事で結婚式の現場に出ながらフリーランスとして活動を開始した。
25歳の時にFirst Filmというブランドで創業し、新郎新婦が自由な選択肢の中から好きなものを適正価格で選べるようになることを目指し、インターネットで直接選ばれる仕組みを構築。
売上は順調に伸び、2年後の27歳の時に株式会社VARIEを設立。写真や企業向け映像も事業として開始し、創業以来現在まで7年連続で売上最高値を記録。
現在はもう一つの会社、株式会社FOOLを立ち上げ経営の他にも現場の撮影をしながら講師業やコンサルタントとして活動中。