ウェディングのフリーランスが本業以外に習得しておくべき10個のスキル

ウェディング業界のフリーランスは本業のスキルだけを追っていればいいわけではありません。ビジネスは商品開発・ブランディング・マーケティング・営業・現場業務・検品・納品・顧客管理・入金管理・アフターフォローなど、様々なことを覚えなければいけません。下請けや孫請け業務であれば現場・検品・納品くらいで済むかもしれません。しかし、自分で集客して、直接新郎新婦から選んでもらうとなると、それだけでは無理です。

フリーランスはどんなスキルを習得すれば有利なのか

様々なスキルがある中で、全てを完璧にマスターすることは、到底不可能です。基本的には得意な人や専門家にアウトソーシングする、もしくは社員やアルバイトとして雇用するといった選択肢があります。しかし、これだけはある程度出来るようにしたほうが、競合よりも有利になるスキルがいくつかあります。

コピーライティング

自分の思っていることを言語化して文章にする能力です。WEBサイトを活用するのであれば、必ず必要になってくるもので、アウトソーシングすることが難しい分野です。汎用性の高いまとめ記事やノウハウ記事を書くことなら自分ではなくとも出来るでしょう。しかし、自分自身の熱い思いや、意見、感想などは、他の人には分からないので、自分で書くしかありません。インターネットの世界では、動画、音声、画像、文章以外、今のところ表現方法がないです。どれも他人ができることではありません。InstagramやFacebook、Twitter、ブログ、WEBサイト、ランディングページ、メルマガ、LINE@、お客様とのメール対応、全てにおいて文章能力は重要になります。自分自身の考えや意見をまとめて言語化して、それをさらに伝わりやすく文章で表現する力、それが備われば他のフリーランスよりもかなり有利になります。

交渉力

価格交渉やその他の条件交渉、相手の譲歩を導き出せるか、こちらに有利な契約、もしくは平等の契約にできるか、全ては交渉力にかかっています。もちろん、交渉する以前にカードを複数持っておかなければ、交渉力がいくらあってもどうしようもないのですが、相手が欲しいと感じる商品やサービス、相手があなたと仕事がしたいと思ってくれていることなどが前提にあれば、あとは交渉力にかかっています。ウェディングのフリーランスは身体が一つしかない以上、月の仕事量が手一杯になれば、単価を上げることでしか全体の収入を上げることができません。価格交渉をする上で、自分の都合を出す人がいますが、クライアントはそんなことは関係ありません。例えば「生活があるので」とか「努力しているので」とかです。交渉するのなら相手のことを考えなければいけません。相手にとってどれだけの得があるのかを提案して、だから自分のギャラを上げるべきということであれば双方に利益があります。忘れてはいけないことは、クライアントはあなたの代わりはいくらでもいると思っていること。もし交渉するならば、この前提を覆す材料を持ってからです。あなたがいなければ困る状態を作り上げれば、交渉は有利になります。

マネーリテラシー

お金に対する正しい認識と知識は、この世界で生きる以上必要不可欠です。お金というものが汚いと感じる人と、お金がパワーだと感じる人、それぞれの思考を理解して、お金の本質、資本主義の仕組みが分かれば、価値観も変わってきます。さらに、運用の仕方、増やし方、リスク管理の方法など、得た知識を実践できるようになれば、それほどお金というものにコントロールされることもなくなってきます。お金の上手な使い方や増やし方が分かれば、本業以外にも収益を生み出せるものが増えるので、リスクヘッジにもなります。

マーケティング力

このブログでは何度も書いていることですが、どんなに良い商品やサービスでも、誰も知らなければ売れることはありません。自分自身を誰かに知ってもらうためには、マーケティング能力がなければなりません。集客の方法が分からなければ、下請けや孫請けの仕事しかできなくなり、将来の選択肢もかなり限られたものになってしまいます。WEBマーケティングだけが全てではありませんが、より多くの人に知ってもらうための方法を身につけることこそが、フリーランスで生きるために必須のスキルなのです。

セルフブランディング

自分は何者で、何を得意としていて、どんなところが他の人と違うのか。そして、どんな性格で、どんな過去、経歴があり、普段どんなことをしているのか。さらに言えば、なぜ顧客は自分を選ばなければならないのかを明確にして、言語化して発信する。この能力を身につけなければ、単価も上がりにくいですし、いくら認知されても選ばれなくなってしまいます。フリーランスは自分自身をブランディングできる分、企業よりも有利になりますので、セルフブランディングは絶対に身につけておきたい能力です。同業者であれ、新郎新婦であれ、ファンをたくさん作れるようになれば、圧倒的に選択肢は増えます。

情報収集能力

ウェディングに関する情報はもちろんですが、他業種、他業界の情報も常に収集する必要があります。マーケティングのやり方や、世の中のトレンドは日々進化しています。ウェディング業界全体が情報というものを軽視していて、その結果が今の状態に繋がっています。広告媒体に依存していることや、ビジネスモデルを変えようとしないことを見るだけでも明らかですが、情報に関して疎いことが一つの原因です。企業であれ個人であれ、今後はこの能力が足りないと生き残ることが難しくなるでしょう。

情報発信能力

手に入れた情報は、しっかりと精査して自分の中で整理したあと、自分の意見としてアウトプットすることが重要です。それが間違っていたとしても、発信することが大事です。間違えていたら後から訂正すればいいだけで、それを恐れていたらなにも始められません。自分の意見を勇気を持って世の中に発信していけば、必ず共感してくれるお客様や仲間が現れます。そして、より自分の考え方や意見に自信がついてきて、さらに深く物事を考えられるようになります。偏った考え方にならないためにも常に情報を集め、積極的に発信していくことが重要です。

プランニング能力

計画を立てる力のことで、具体的な目標を決めて、それを達成するための過程をしっかりとプランニングできるかどうかはとても大切です。ほとんどのフリーランスは数値目標を立てずに日々を過ごしています。また、仮にそれがあっても達成出来ない人ばかりです。目標達成しても誰に褒められるわけでもないし、その過程を管理してくれる人もいないからです。誰が見ても認められるようなすごいプランは必要ありません。まずは具体的な数字を決めて、それを達成するためにはいつまでに何をするべきかを考えるだけで十分で、あとは実行していくだけでいいのです。

実行力

どんな計画も、実行する前に失敗することはありません。そして、実行する前に成功することもありません。どれだけ多くのことを学んでも、実行しなければ何も意味がありませんので、まずは実行力を身につけなければ何も始められないのです。そして、さらにそれを継続させる力も必要です。最初から上手くいくことなんて基本的にはないのですから、続けていく中で改善していき、目標を達成する。この繰り返しです。その過程で学んだ経験の積み重ねが、オリジナルのノウハウやアイディアに結びついていくのです。どのセミナーや勉強会でも参加した後に行動に移し、やり続ける人は少ないです。ほとんどの人は途中で諦めてしまったり、他のことをやり始めたりしてしまいます。継続させることは難しいことかもしれませんが、諦めずに目標達成までは辞めない癖をつけましょう。

セルフマネジメント

以前に書いた記事（目標設定やセルフマネジメントで、他のフリーランスよりも有利になる）でもお伝えしたことですが、目的を持って行動し、その行動を管理していくことが出来なければ、気分や感情で動く人になってしまいます。そうすると、せっかく立てた計画や目標も無意味なものになってしまい、いつまで経っても前進しません。また、体調管理や納期管理、お金の管理も重要で、自分の感情の都合で決めてしまうと良い結果には繋がりません。

その他ウェディングのフリーランスに必要なことは？？

10個の項目を上げましたが、もちろん挙げればキリがないほど、色々なことを学んでいくべきです。こちらは過去の記事ですが参考にしてみてください。（ウェディングのフリーランスが絶対に身につけるべき力）大切なのは、どんなことでも「自分には関係ない」と思わないことです。何でも他人事にしてしまうのは楽ですし、誰でもできることです。逆に何でも自分事として捉えられる人はとても少数で、そういった人ほど、様々な知識が身につき、応用した考え方ができる人になります。どんなことでもなるべく興味を持つようにして、自分ならどうするか、どうしたら良かったのか、他にどんな選択肢があるのかを自分で考えることを習慣にすることが大切なのです。

「好き」を仕事にできる時代でも、やるべきことをやらなければ、何も起こらない

本当に今の仕事が好きならば、続けていくための努力は必要で、そのために今何をすべきかを考えられるようになります。何もしない程度であれば「そんなに好きではなかったということ」なのだと思います。これからは「好きなことを仕事にできる時代」と言われていますが、自分の感情に身を任せて気ままに生きていける時代ではありません。最終的にはそうなるかもしれませんが、それはまだまだ先の話だし、本当にそうなるかは誰にもわかりません。今できることを精一杯やって、誰にも負けないくらい努力することが一番大事なことです。