なぜ、ほとんどのフリーランスがネット上で口コミが起きないのか
ネット上でウェディングのサービス業者は山程ありますが、意外と口コミがありません。あっても自作自演の口コミが多いです。WEB集客では要と言える口コミですが、ほとんどの事業者は口コミの大事さに気づいておらず、集客も出来ていません。では、どうすれば口コミが起こりやすくなるのか?
お客様の満足度の意味を知る
実は意外と軽視されているのがこの部分で、小規模事業者やフリーランスが陥りやすいところです。技術に自信があって独立した人は特に要注意で、お客様が求めているのは技術だけではないということです。どれだけ技術が高くても、お客様対応がイマイチなら口コミは生まれません。お問い合わせをいただくまでにどれだけファンにすることができるかと、電話対応、メール対応、返信の早さ、提案力、コミュニケーション力、納期、そして技術力の総合力が高くなければなりません。
お客様の立場でちゃんと考え 、信頼されること
インターネットで業者を探している時、新郎新婦はどんな気持ちでしょう。ワクワクしながら探している人もいないわけではないと思いますが、大抵の場合は不安な気持ちをもっています。信頼できる業者はどこなのか、自分たちの結婚式を期待通りに叶えてくれる人は誰なのか、みんなわからず1から探しているわけです。ホームページではどこでも良いことが書いてありますし、正解がわからなくなっているはずです。今はどこも集客に必死で、どうにか成約に結びつけようとしています。しかし、そんなことをしてしまうと逆効果で、お客様の信頼を失います。しっかりとお客様の悩みや抱えている問題をヒアリングして、アドバイスすること、そして、その時に売り込みをしないことが大切です。逆に色々な業者を紹介するくらいにした方が良いです。そうすると、その段階では成約にならずとも、お客様は信頼してくれます。信頼が元になって注文になれば、価格が安いから選んだという人などに比べて圧倒的に口コミが生まれるチャンスが広がります。
価格以上の価値提供
価格には期待値というものが含まれます。例えば、他のところよりも金額が高いフォトグラファーなら、技術や対応が当然他よりも良いのだろうと、人は思い込みます。その期待値をさらに上回る成果を残さなければ口コミは生まれません。逆に下回ってしまうとクレームになりかねないです。腕に自信がある人ほど、技術だけに執着しやすいので、注意が必要です。気遣いや一生懸命さがそのまま相手に伝わるものです。どんなに売れてきてもおごらずに、クライアントや新郎新婦に誠心誠意尽くして接していると、自然に口コミは増えていきます。
事前の打ち合わせを必ずすること
インターネット上で契約までの全てが完結できる時代になったとはいえ、大切な結婚式の一部でも任せる人と一度も会わずに当日を迎えるのはとても不安なことです。出来る限り事前に会って、気に入ってもらえれば契約するという形を取ったほうがいいでしょう。遠方のお客様で物理的に難しい場合はスカイプでも電話でもいいと思います。とにかく一度コミュニケーションをしっかりととっておくことが大切です。
結婚式が終わっても続く関係になる
結婚式が終わっても、「飲みにいきましょう!」と誘われたり、「今度結婚式する友人を紹介したいんですけど」と言われたり、その後の関係につなげることが出来れば、当然口コミに繋がります。紹介したい気持ちというものは、「この人なら信頼できる」と思っていただいているからです。今はLINEを誰でも使う時代となっています。頻繁にコミュニケーションをとることも昔ほど難しくなく、手間でもありません。お客様と築き上げる関係性の一つ一つが口コミにつながっていきます。
1985年生まれ33歳、東京都練馬区出身
日給1万円以下でアルバイトのビデオカメラマンとしてブライダル業界を経験し、結婚式場の販売価格と現場に払われる金額のあまりの差に疑問を持ち、一案件15000円〜40000円の下請け・孫請けの仕事で結婚式の現場に出ながらフリーランスとして活動を開始した。
25歳の時にFirst Filmというブランドで創業し、新郎新婦が自由な選択肢の中から好きなものを適正価格で選べるようになることを目指し、インターネットで直接選ばれる仕組みを構築。
売上は順調に伸び、2年後の27歳の時に株式会社VARIEを設立。写真や企業向け映像も事業として開始し、創業以来現在まで7年連続で売上最高値を記録。
現在はもう一つの会社、株式会社FOOLを立ち上げ経営の他にも現場の撮影をしながら講師業やコンサルタントとして活動中。