フリーランス向けのセミナーって参加するべきなの?
ウェディング業界に限らず、そもそもフリーランスってセミナーとかワークショップって行くべきなの?なんか怪しいとか、胡散臭いという人もいると思います。ノウハウや情報は無形のもので、価値が伝わりづらいため、何となくそんな気持ちになってしまうのも当然です。
目次
セミナーってなんで開かれるの?
なんでセミナーが行われるのか、開催側がセミナーを行う理由は基本的には当然開催者の利益になるからです。もちろん受講する側もメリットがあり、スキルアップしたり、ノウハウや情報が手に入ったりします。
単純にセミナーの収益が開催者の利益になるから
セミナーの収益の計算は簡単です。
受講人数✕単価−場所代−広告費=利益
という計算式になります。つまり1人1万円のセミナーで、100人集めるのに30万円の広告費がかかり場所代が20万円なら50万円の利益になるということです。他の講師陣がいる場合は、その講師に払う金額をさらに引いたものが利益になります。一流のセミナー講師は1人50万円で数百人集めてしまうみたいですが、そんなセミナーは日本ではなかなかありません。それでも3万円〜5万円のセミナーならたくさんあります。一回のセミナーで50万円くらいの利益が出れば、十分本業としてやっていくことも可能なものになります。
セミナーは安くても、その場で売られる高額な商材があり、そこから利益を得られるから
セミナーそれ自体の金額は安くても、高額商材が用意されている場合はそれがメインの利益になります。例えば無料セミナーや3000円以下のセミナーは、だいたい30万円前後の商材が用意されていると思っていいでしょう。100人集客したとして、20人がこの商材を買えば600万円になります。バックエンドセミナーとも呼ばれるものですが、自己啓発セミナーや情報商材の業界では頻繁に行われている手法です。また、マルチ商法や宗教などのセミナーでもこの手の手法は多いです。そのため、この方法自体に悪い印象を持つ人もかなりいると思います。
その他セミナーが開かれる理由
例外として、講師がまだ実績や経験が浅く、受講者から高い金額をもらうことに抵抗がある場合は利益度外視のセミナーをやる可能性があります。また、講師自身が人脈を築き上げたかったり、人材を求めている場合なども同様に、利益が出なくても別のメリットがあるので、安いセミナーでも開催するメリットがあります。最後に、ビジョンや理想を叶えるためにセミナーを開催して啓発活動をするパターンもあります。しかし、このパターンはごく僅かで、ほとんどの場合は当てはまりません。
セミナーは行くべき?行かないべき?
今現在自分が解決できない悩みがあって、そのことに対してちゃんとノウハウや貴重な情報を教えてくれるセミナーであれば行くべきだと思います。また、人脈を作ったり、モチベーションを上げる効果も期待できるでしょう。多少お金はかかりますが、開催者もボランティアではないので、利益を求めるのは当然です。自分たちが労力やお金を投資して苦労して築いてきたノウハウなのですから、格安で提供することもあり得ないでしょう。
セミナーの相場はいくらくらいなの?
これは本当にばらつきがあります。一般的には無料〜5万円くらいまでのセミナーが多いと思います。それ以上の料金は相当な有名講師でなければやらないため、かなり少ないでしょう。ちゃんと身になるセミナーなら、3万円〜5万円くらいが相場だと思います。ウェディング業界に限って言えばもう少し安く、2万円〜4万円くらいでしょう。もちろんどんなセミナーかによって、誰が話すか、企業を対象にしているのか、個人を対象としているのか、どこで開催されるかによって相場よりも安かったり高かったりします。
プライドが高い人や、斜に構えて素直に聞けない人は行くだけ無駄
せっかくセミナーに行っても、腕や足を組んで聞いてたり、肘をついて見下したように聞く人はどこのセミナーに行っても一定数います。そんな人に限って何の実績もなかったり、何も吸収せずに行動にも移さなかったりします。素直になれない人は何を聞いても無駄ですし、何をやっても上手くいきません。行くだけ無駄ということです。
セミナーに行く時の注意点は?
もしセミナーが開催されたら、どんなポイントを見て、どんなことに注意すればいいのか。残念ながら世の中には悪徳なセミナーも存在します。行ってみたらマルチ商法の勧誘だった、宗教に誘われた、そんなことにならないように、最低限のチェックだけはしておきましょう。
講師の経歴や実績は必ず見るようにしましょう
セミナーは誰でもできるし、資格が必要なわけでもありません。世の中には経歴や実績を偽って本当のように見せている悪質な講師も存在します。全てを調べられるわけではありませんが、WEBサイトやSNSなどは最低限チェックしましょう。よくある「これだけ稼がせた」とか「必ず稼げる」といった謳い文句はかなり注意が必要です。ちゃんとしたビジネスで実績を作っているわけでもなく、セミナーや塾の収入がメインになっているだけの人もいます。
会社概要も必ずチェックしましょう
その会社の情報は必ずチェックするようにしましょう。悪質な人は、住所がアパートの一室だったり、グーグルマップで見たら空き地で、虚偽の情報を載せていたりします。10年間で◯億売り上げたと書いてあるのに、会社概要みたら設立が二年前で、整合性がない場合も危険です。
大人数なのか少人数なのか
100人以上のセミナーと10人以下のセミナーでは、内容も雰囲気も全然変わってきます。目的に合わせて選ぶようにしましょう。
大人数のセミナーの場合
大人数のセミナーの場合は、講師と話すチャンスが少ないし、質疑応答も1人当たりの時間がかなり短く限られます。さらに内容もどうしても汎用性のある話(誰にでも通じる抽象的な話)にならざるを得ないので、少人数のセミナーや勉強会に比べてどうしても内容が薄くなります。しかし、多くの人脈が築けるし、講師も様々な人がいて、それぞれの話が聞けるというメリットがあります。雰囲気も良く、モチベーションも上がりやすいです。昼食がある場合は、他の受講生と話す時間もかなりあるので、午後はよりリラックスして話が聞けるし、人脈も増やしやすいです。
少人数のセミナー・勉強会の場合
少人数の場合は逆に、講師と話す機会が増え、十分に質疑応答もできるでしょう。また、来た人同士も仲良くなりやすく、セミナーの内容もかなり濃い内容になります。懇親会などがある場合は、直接講師と話せる機会がさらに増えます。デメリットも逆で、複数の講師がいる場合はほとんどなく、人数の少人数なので、多くの人脈ができるというわけでもないです。
どのくらいの時間のセミナーなのか
普通は2時間くらいのセミナーが一番多いですが、正直2時間だと濃い内容のセミナーは難しいです。自己啓発やモチベーションに関するセミナーなどでは2時間もあれば十分かもしれませんが、実務的なテクニックやノウハウをお伝えするためには、より多くの時間が必要です。こちらも自分の目的に合わせて選びましょう。
どこで開催されるのか
セミナーはだいたい東京都区部、大阪市、名古屋市、福岡市、札幌市の5大都市と呼ばれる場所で開催されます。開催者側も人が集まりやすい場所で実施したほうが集客がしやすいからです。その中でも当然東京で開催されるものが多くなるのですが、遠方にいる人は交通費を計算に入れなければなりません。一日中のセミナーなら宿泊費も必要でしょう。しかし、数十万円のセミナーは別として、費用はそれほどの問題ではありません。東京でしか開催されなければ東京に行くしかないし、札幌しか開催されていなければ札幌に行くしかないのです。高い費用を出しても獲得した方が良いノウハウやテクニックならば、それを使って回収すればいいだけの話ですし、かかった費用が高い人の方が、それを無駄にしたくないという思いが強くなり、行動に移しやすくなります。
懇親会があるかないか
セミナーが終わった後に懇親会がある場合は必ず行くようにした方が良いです。講師の方と話す機会もあるでしょうし、他に来ている受講生との意見交換もできます。飲み会が苦手な人もいると思いますが、営業の練習と割り切って名刺交換を積極的にしたりして、なるべく多くの人と繋がりを作っておきましょう。懇親会がなくともそれをセミナーに行かない理由にするほどのことではありません。
セミナー中は何に注意すべきか
では実際にセミナーを受講するときに気をつけるべきポイントは何かをお伝えします。
セミナー中は集中力を保って、ポイントをメモする
当たり前だと思った人もいるでしょうが、意外とこれをしてない人もいるのです。せっかくお金を払って受講しているセミナーなのですから、講師の言うことは一語一句聞き漏らすことなく吸収する気持ちで臨みましょう。
質疑応答で聞くことを考える
メモを取りながら、疑問に思ったことを違う場所に書いておきましょう。後で聞きたいことがまとまっていると、一回の挙手でまとめて聞けます。他の人もいるので、まとめて聞くのは3つくらいが限界だと思いますが、聞けなかったことは懇親会や休憩中に聞いてみましょう!ちなみに質疑応答では必ず手を上げて聞くことを癖づけましょう。勇気のいることかもしれませんが、講師に覚えてもらうことも大切です。積極的な人ほど記憶に残るので、遠慮することなくどんどん聞いて、どんどん話しかけましょう。
セミナーに参加した後が一番大事
セミナーに参加することよりも、参加した後に教わったノウハウやテクニックをどう実践するか、どうその行動を継続させるかの方が遥かに大切です。セミナー参加者のうちで継続した行動ができる人は10%〜20%と言われています。その後行動し続けるのはかなり難しいです。確かに一回や二回セミナーに参加しただけで成功するなら、ほとんどの人が成功してしまいます。まずは素直な気持ちで吸収し、その後しっかりと行動に移し、継続できる人にならなければ、セミナーに参加した意味がなくなってしまいます。
まとめ
以上のことを踏まえた上で、最終的に行くか行かないかを選べばいいと思います。何か売りつけられるかもしれないと不安に思う人もいるかもしれませんが、それを気にしていたらどのセミナーも行けなくなります。売りつけられたら買わずに帰ればいいだけです。今の時代、別に監禁されるわけでもないし、帰してもらえないわけでもありません。ちなみに、私たちのセミナーや勉強会に参加したことのある方ならお分かりになると思いますが、何かを無理やり売り込んだりは当然しません。自分の悩みを解決してくれそうなセミナーや他の目的が明確にあるなら行く、それ以外は行かないということでいいと思います。
1985年生まれ33歳、東京都練馬区出身
日給1万円以下でアルバイトのビデオカメラマンとしてブライダル業界を経験し、結婚式場の販売価格と現場に払われる金額のあまりの差に疑問を持ち、一案件15000円〜40000円の下請け・孫請けの仕事で結婚式の現場に出ながらフリーランスとして活動を開始した。
25歳の時にFirst Filmというブランドで創業し、新郎新婦が自由な選択肢の中から好きなものを適正価格で選べるようになることを目指し、インターネットで直接選ばれる仕組みを構築。
売上は順調に伸び、2年後の27歳の時に株式会社VARIEを設立。写真や企業向け映像も事業として開始し、創業以来現在まで7年連続で売上最高値を記録。
現在はもう一つの会社、株式会社FOOLを立ち上げ経営の他にも現場の撮影をしながら講師業やコンサルタントとして活動中。