ウェディング業界のフリーランスがWEB集客するためにやるべきこと
ウェディング業界のフリーランスがWEB集客をするためには、当然ですが正しい知識と正しい行動が必要です。そうすれば自動的に毎日お問い合わせが来る状態になりますし、チーム化や組織化もしやすくなります。
しかし、ほとんどの人が間違った知識で間違った行動をしているので、上手くいきません。今回は最低限やるべきことをまとめていきます。
まずは事前に準備しておくべきこと
WEB集客を始める前には、準備が必要です。実はここが一番大切なもので、これがなければ集客は上手くいきません。
市場調査
まずは市場調査です。自分のやろうとしていることにどのくらいのニーズがあって、自分の商圏にはどのくらい必要としている人がいるのか、これはブライダル総研さんのデータを活用するのが一番いいと思います。こちらのサイトの結婚トレンド調査というページにデータが記載されています。
競合調査
フォトグラファー、ビデオグラファー、フリープランナー、フローリスト、ヘアメイク、MCなどの各フリーランス、企業がどのような商品・サービスを作っていて、どのくらいの規模でどこを商圏としているのか。
クオリティはどの程度で式場向けに展開しているのか、新郎新婦向けに販売しているのか、価格はどのくらいかを徹底的に調べます。
出来ることなら競合がいない地域や市場を選ぶ、または競合がやっていないことをやる
難しいことではありますが、可能ならば競合がいない地域を選択するのが一番良いです。首都圏では難しいですが、地方では競合のいないエリアはまだあります。
もしくは、競合がやっていない商品やサービスを展開していければチャンスは増えます。この場合は、他の企業やフリーランスが真似できないようなものを作ることが必要になりますが、やっていく中で作り上げることもできます。
差別化要素を見つけるか作り出し、それを言語化すること
市場調査、競合調査が終わり、競合がいる中で、しかも既存の商品やサービスで勝負する場合、差別化要素がなければ価格競争になってしまいます。他の競合と自分の商品は何が違うのか、なぜ自分が選ばれるのかを言語化しなければ、お客様には伝わりません。
さらに言えば、素人でもハッキリと分かるポイントでなければいけません。他の人から見て、「同じようなもの」に見えてしまったら安い方が選ばれます。具体的に何がどう違っていて、どこに価値があるのかを書き出していきましょう。
ペルソナ設定
自分の商品やサービスを誰に買って欲しいのか。さらに誰が買えば一番喜んでくれるのか、仮想のお客様を設定します。それは式場なのかプロデュース会社なのか、フリープランナーなのか新郎新婦なのかから始まり、年齢、性別、役職、職歴、外見、年収、住所、職場、身長、体重、悩みなど、できる限り細かく設定し、それが終わったらその人の朝起きてから寝るまでの行動を仮定していきます。インターネットに触れる時間や、どの時点でどんな悩みがあり、どんなことを検索するかまで設定していきます。
WEB集客で最低限必要なもの
フリーランスや小規模チームがWEB集客を実現するためには、最低限必要なものがあります。まずはそれを整えることから始めましょう。
自分のWEBサイト(WordPress推奨)
まずは当然WEBサイトを作らなければなりません。WEBサイトを作る上で注意することは、ただキレイなサイトを作っても意味がないということです。そして、WEBサイトはwixやアメブロなどでは検索順位を上げるためには不利になります。
構造的にはWordPressの方が有利な点と、テーマのテンプレートが充実している点、さらにはプラグインが多い点で、私たちはWordPressをオススメしています。
WEBサイトは事前に設定したものを伝えるツール
事前に準備したものが全て整っていれば、WEBサイトを作るのはそれほど難しいことではありません。コンセプトを明確にして、その世界観に基づいて作っていけばいいのです。
誰に見てほしくて、どうすれば価値が伝わるのか、そのためにはどんな世界観がよくて、どんなデザインが良いのか。そこが決まれば言語化した価値をそのまま文章で表現していきます。
レンタルサーバーを借りる
レンタルサーバーは何でもいいですがXサーバーが使いやすいし、WordPressとの相性もいいのでオススメです。
SSLに対応する方法もXサーバーは簡単だし、様々なオプション機能もついています。
XサーバーのURLはこちら
https://www.xserver.ne.jp/
テンプレート紹介
テンプレートの種類は数えきれないほどありますが、日本でメジャーなサイトをいくつか紹介します。
TCD
http://design-plus1.com/tcd-w/
DigiPress
https://digipress.digi-state.com/
Emanon
LP(ランディングページ)の作成
ランディングページとは商品特化型のページのことで、クリックして下層にいくWEBサイトではなくスクロール型のものです。こちらも事前に設定したものを反映させていきます。
コンセプトを決めて、世界観を設定し、デザインに落とし込み、コピーを書いていく、そこまではWEBサイトと変わりません。ただし、ペライチのページで、役割は商品を売ることに特化している分、若干やることが変わってきます。
具体的なものを書いておきますが、最初の2つの順番以外はケース・バイ・ケースなので、自分で一番効果的な組み合わせをカスタマイズしていくことをオススメします。
キービジュアルの作成
一番トップに表示される画像、または動画などです。コンセプトに基づいた画像や動画を選択します。ここでインパクトがないとユーザーが離れていってしまいます。
共感フェーズ
来てくれたユーザーが「あ、自分のことだ!」と思うような共感できるメッセージを用意し、さらにスクロールしたくなるように誘導します。
メリット
その商品やサービスを買えば、どんなメリットがあるのかを表示します。ダイエットサプリで例えれば、これを飲めば◯kg痩せれますと言ったことです。
ベネフィット
それを買ったらどんな未来が待っているのかを表現します。先程のダイエットサプリで言えば、これを飲んだから着れなかった水着が着れるようになった、自分に自信が持てるようになった、好きな人と付き合うことが出来たなどです。
フロー
そのサービスを受けるまでの過程を細かく書いていきます。打ち合わせがいつ何回あるのか、いつ納品で、いつ振込すればいいかなどです。
商品やサービスのバックストーリー
なぜその商品やサービスを作ったのか、どんな想いで誰がどのように作っているのか、どんな苦労があるのかを動画や写真で表現します。ただの靴でも職人が一生懸命手作業で細かくチェックしていることを知れば、価値を感じやすくなるのと同じ効果があります。
サンプル
ビデオグラファーならYoutube動画の埋め込み、フリープランナーなら今までの結婚式の写真や動画、司会者なら自分の紹介動画などです。言うまでもなくサンプルは必要不可欠です。
お客様の声
なるべくリアルなものが良いです。理想はインタビュー動画などですが、その他には手紙を写真に撮ったり、顔出しの許可をもらったり、フルネームの許可をもらったりといったものです。自演行為できないようなものにすることが重要です。
スタッフ
どんな人が作っているのか、誰がサービスを提供してくれるのかがないWEBサイトは、今後は信頼されなくなっていきます。企業の場合、スタッフの顔出しはそれぞれの許可が必要だし、離職リスクも考えなければなりませんが、フリーランスは自分の顔出しだけなので、企業よりも有利なポイントの一つになります。
価格
価格表示はお問い合わせを増やすためにしない人もいますが、私たちは価格は絶対表示すべきと考えています。お客様にとって価格は表示してあったほうが親切だし、こちらのコミュニケーションコストも減らせます。また、本当に欲しいと思ってくれた人だけがお問い合わせをしてきてくれるので、成約率も上がります。
お問い合わせフォーム
お問い合わせフォームはあまり項目がありすぎると、ユーザーの心理的コストが大きくなってお問い合わせの減少につながります。適切な項目数を意識しましょう。
自分たちの熱い想い
軽視されがちですが、これはとても大事なことです。どんなビジョンで、何を目標にして、なぜビジネスをしているのか。自分自身の体験、経験などを含めて細かく書いていけば、お客様に伝わり、ファンになってくれる可能性が上がります。
ランディングページは絶対必要
ランディングページの概念が登場して10年以上経ちますが、未だにウェディング業界では使っている人が少ないです。集客するならランディングページなしではあり得ないと言われているほど重要なものです。
アクセス解析のためのGoogle Analytics
グーグルアナリティクスと読みますが、これはGoogleの公式ツールで、WEBサイトのアクセス数や、どれだけの人がどのページを見たか、年齢層や性別、ブラウザ、デバイスもわかります。これがなければWEB集客が出来ないと言っていいほど絶対に必要なものです。
各SNSのアカウント
SNSのアカウントは
Instagram
Facebook
Twitter
Pinterest
Google+
他にも色々ありますが、まずはこの5つで大丈夫です。ウェディングでは、下3つはほとんど使わないと思いますが、登録しておいて損はないです。Instagramのアカウントは用途別に複数運用してもいいと思います。Facebookは個人はもちろん、Facebookページは必要です。アカウント登録についてはこちらの記事でも触れていますので参考にしてください。(ウェディング業界でフリーランスがWEB集客するなら絶対登録すべきもの)
アクセスを集めるためにやること
ここまで実行出来た人は、あとはアクセスを集めるだけなのです。アクセスの集め方は大別すると3種類で、これをバランス良く、一つに依存しないようにしていくだけです。
SNSからのアクセスの流入
先程紹介したSNSからのアクセスです。アカウントが育てば育つほど、SNSからのアクセスは増えていきます。今はほとんどの人はInstagramに力を入れていますし、実際花嫁が多いのもInstagramでしょう。ただ、フリープランナーや式場と提携するのであればFacebookも有効な手段です。ペルソナ設定によってメインのSNSも変わってきます。
ブログによる自然検索からのアクセスの獲得
こちらも更新すればするほど自然検索からのアクセスは増えます。最初は全然伸びませんが正しいやり方で続けていれば必ず伸びます。アクセスが伸びるようになるまで3〜6ヶ月はかかるでしょうけど、根気強く続けていくことが重要です。
広告出稿や掲載によるアクセス
資金力がないフリーランスだと、なかなか最初は勇気がいることだと思いますが、1万円でもいいので継続してやることをオススメします。広告もリスティング広告やメディアサイトの掲載、SNSの広告など、種類は様々です。
どれが一番効果的なのかは、それぞれの商品やサービスのよります。予想はある程度できるでしょうけど、最終的にはやってみないと分からないのが広告です。
SNSやアメブロなどはツールを使うべきかどうか
Instagramやその他のSNSにはだいたい自動いいね機能や自動フォロー機能を持ったツールが存在し、結婚式場を始め、多くの事業者が導入しています。買い切りのものから月額課金のものまで様々ですが、機能はどれも同じようなものです。もともとはアメブロやmixiが流行った時代から自動化ツールは存在したのですが、Instagramが流行ってからはかなり認知されるようになりました。
さてこのツールですが、果たして効果があるのかどうか。
結論から言えば、認知には間違いなく繋がります。
自分の商品やサービスに自信がある人で、あとはみんなに知ってもらえれば売れると思っている人は、使ってみてもいいと思います。しかし、やりすぎるとアカウント停止のペナルティを受けたり、削除されるリスクがあります。
普通に使用する分には大丈夫だとは思いますが。
いくつかテストアカウントを作って使ってみたものがあるので紹介しておきます。ツールは使用している業者やフリーランスはとても多いです。全ては自己責任にはなってしまいますが、今や認知度拡大には必要不可欠なものと言えます。
アメーバキング2
http://www.infocart.jp/e/49475/183905/
インスタキング
http://www.infocart.jp/e/67450/183905/
インスタマックス
http://www.infocart.jp/e/64602/183905/
インスタクエスト
https://www.infotop.jp/click.php?aid=316501&iid=66415
恐らくアメーバキング2は今でも一定の認知効果はあるでしょう。個人的な見解を言えば、これらのツールは自動いいねはともかく、自動フォローはそろそろ限界で、あまり良い印象を生まないと思っています。
インスタやSNSの運用の一番の正解は、手間でもしっかりと相手の投稿を見て、いいねを押していくことだと思っています。ちゃんとしたコメントを書き込んだりしてコミュニケーションをとり、地道にフォロワーを増やして、アクセスに結びつけていくことが重要です。確度の高い見込み客にリーチするには一番確実な方法です。
アクセスを上げることよりも事前準備の方が遥かに大切
アクセスを上げる方法の詳細はまた追記しますが、それよりも遥かに重要なことは事前準備の方です。自分の商品やサービスは他の人と何が違うのかを言語化すること、どんな人にマッチしたもので、誰に買ってほしいのかを絞り込むこと、その人に価値を伝えるためにはどんな手段が有効なのかを真剣に考えることです。
1985年生まれ33歳、東京都練馬区出身
日給1万円以下でアルバイトのビデオカメラマンとしてブライダル業界を経験し、結婚式場の販売価格と現場に払われる金額のあまりの差に疑問を持ち、一案件15000円〜40000円の下請け・孫請けの仕事で結婚式の現場に出ながらフリーランスとして活動を開始した。
25歳の時にFirst Filmというブランドで創業し、新郎新婦が自由な選択肢の中から好きなものを適正価格で選べるようになることを目指し、インターネットで直接選ばれる仕組みを構築。
売上は順調に伸び、2年後の27歳の時に株式会社VARIEを設立。写真や企業向け映像も事業として開始し、創業以来現在まで7年連続で売上最高値を記録。
現在はもう一つの会社、株式会社FOOLを立ち上げ経営の他にも現場の撮影をしながら講師業やコンサルタントとして活動中。