フリーランスでずっと生きていくことはできるの?
「ずっとフリーランスで生きていく」という人は、確実に増えています。しかし、現実にずっとフリーランスで生きていけるものなのでしょうか?私たちにもフリーランスの方々から年々その質問が増加しているように感じます。結論から言えば、当然可能なのですが、かなり厳しくなると予想します。
フリーランスの増加によって競争が激化する
他業種でもウェディングでも、今後の時代はフリーランスが増加します。ウェディングに関して言えば、今よりもさらに婚礼件数は減っていきます。当然競争は激化し、価値や報酬は減少していくでしょう。
参考記事:ウェディングに携わっているフリーランスはなんで増えるの?
AIによって価値が下がる職業が出て来る可能性
例えばフォトグラファーやビデオカメラマンは、近い将来大幅に価値が低下する可能性があります。スマートフォンに搭載されているカメラの画質は、素人から見ればデジタル一眼レフカメラと現時点で大差ない状態ですし、色補正やトリミングも自動化できます。笑顔に反応するスマイルシャッター機能などは昔からあるもので、撮影することや、録画することも自動でAIが判断できるようになるでしょう。そうなると、プロと素人の差が今よりもどんどん縮まります。結婚式は友達に撮ってもらうだけで十分満足という状態に遠からずなるかもしれないのです。
年齢を重ねることに対するメリットとデメリット
勿論現場で働き続けていれば経験は増えるでしょう。しかし、体力の衰えや、若者との価値観の違いを埋めるのはかなり難しいでしょう。ウェディングのフリーランスで言えば、ほとんどの人は結婚式当日も働くわけですから、体力の問題はしっかりと考えなければなりません。また、病気や怪我などのリスク管理、結婚適齢期の顧客との価値観の差など、デメリットは若い頃よりも多くなっていると思います。
どうすればずっとフリーランスで生きていけるの?
事業者としての自覚を持ち、固定概念を捨てて何事も貪欲に学ぶことが必要です。フリーランスはフリーターではありません。好きなことだけやって生きて行けると思いがちですが、そのためには努力も大切だし、やるべきことを好きになる工夫も必要です。ウェディングや自分の関係のある業種のことだけを学んでも、今後はあまり意味がありません。何事も自分事として捉えること、社会や他人のせいにしないで自らどんどん責任を持って行動していくことが大事です。またITの分野の知識も必要になります。今後はスマートフォンが物心ついたときには持っているようなデジタルネイティブ世代へと移行します。WEBでの展開ができない人はとても厳しくなっていくでしょう。
1985年生まれ33歳、東京都練馬区出身
日給1万円以下でアルバイトのビデオカメラマンとしてブライダル業界を経験し、結婚式場の販売価格と現場に払われる金額のあまりの差に疑問を持ち、一案件15000円〜40000円の下請け・孫請けの仕事で結婚式の現場に出ながらフリーランスとして活動を開始した。
25歳の時にFirst Filmというブランドで創業し、新郎新婦が自由な選択肢の中から好きなものを適正価格で選べるようになることを目指し、インターネットで直接選ばれる仕組みを構築。
売上は順調に伸び、2年後の27歳の時に株式会社VARIEを設立。写真や企業向け映像も事業として開始し、創業以来現在まで7年連続で売上最高値を記録。
現在はもう一つの会社、株式会社FOOLを立ち上げ経営の他にも現場の撮影をしながら講師業やコンサルタントとして活動中。